電子カルテシステムを選ぶときの6つの重要ポイント


現在、精神科病院様向けに電子カルテシステムの提案を行っています。
病院様の情報担当者様より、「ぶっちゃけ導入するために必要なポイントは何?」と聞かれています。
前回、思いつきで回答してしまいましたので、真剣に考えてみました。

1.電子カルテシステム導入実績(導入件数、導入先病院)

これは分かりやすいポイントだと思いますが、一目瞭然の導入シェアというやつです。
シェアトップのメーカーを選定しておけばそれで良い、というわけではもちろんありませんが、シェアトップになっている理由は必ず存在します。
なぜ一番選ばれているのかを確認するだけでも、大事な選定ポイントを見逃しません。
また、導入シェアの高い電子カルテシステムは利用しているユーザーが多いため、使い方や知らなかった機能を教えてもらえるメリットもあります。あと、電子カルテ化された診療データは医療連携に活用されやすく、同メーカー間の方がどうしても連携しやすかったりもします(カルテの記録形式は標準化されていますので、他社間でも連携できるようになってきています)。

2.電子カルテメーカー企業の継続性・事業の継続性

電子カルテは社会システムで、途中で簡単にやめることはできません。また、企業側の都合でやーめたとなったら大問題です。電子カルテメーカーには継続してシステムのサポートをしてもらえることは必須です。また企業自体が残っても「電子カルテ事業はもうからないのでもうやりません。」となってしまってもいけません。電子カルテ事業にいかに真剣に取り組んでいるか、今後も事業を継続、むしろ拡大していく余地はあるかも重要な判断材料になります。

3.電子カルテメーカー各部門システムとの接続実績

電子カルテは単体で動くことはほとんどなく、検査システムは画像管理システム、会計システム等病院内に存在している多数の部門システムと有機的に連携する必要があります。いちいち転記していたらシステム化した意味がありません。接続実績が多ければ連携費用の支払いも抑えることができますし、連携できる項目も多くなります。接続実績が多いということは、部門ベンダーからみても導入してほしい電子カルテシステムということになり、Win-Winの関係になり好循環が生まれます。

4.ノーカスタマイズ、ノーリプレース、クライアントライセンスフリー

電子カルテシステムは大規模病院から普及し、徐々に中小規模病院へ浸透してくるという流れを辿っています。大規模病院には頭の良いこだわりのある先生がワンサカおりますので、パッケージという個別に修正できないシステムでは到底動きません。そこで「カスタマイズ」というプログラム修正を行い、病院ごとに個別でシステムを改修していくという手法が一般的でした。
ただ、個別システムというのは諸刃の剣で、完全に独自仕様になるため、定期的にシステムをバージョンアップすることが難しくなります。できたとしても、莫大な改修費用がかかります。
パソコンOSで一般的なWindowsも、標準化されているので全世界で一括更新することができるのです。
電子カルテも同様に、近年ではノーカスタマイズ、つまり個別修正はせず、病院の運用をシステムに合わせる形が一般的になりました。そして、数年毎にリプレース(新しいシステムへの入替え)を行うのではなく、どんどんアップデートしていく仕組みに変わってきています。
最近ではWEB型のシステムを採用するベンダーも多く、クライアントパソコンにはシステムをインストールしなくても利用できる形態が増えてきています。システム対する特別な知識がなくても電子カルテを運用できるようになってきたため、病院にシステムに詳しい専任者を置かなくても利用できるようになってきたのです。
従って、現在では個別修正を行わない、定期的な入替えもない、端末利用台数の制限がないシステムを選定することが望ましいです。

5.先見性のあるシステムアップデート

前項でも説明しましたが、この変化の激しい時代にシステムの定期的なアップデートは必要不可欠です。医療業界も医療改定という医療SE泣かせな度重なるシステム変更の必要に迫られます。
今現状のシステムが最高であることはありません。常に変化に対応することができるシステムが求められます。

6.地元ベンダーのサポート体制

電子カルテはようやく市民権を得てきており、ここ数年で導入件数が大きく伸びてきました。ただ、それでも一般家庭にパソコンが普及した程の当たり前感はありません。まだまだ特別なシステムです。年配の看護師さんで電子カルテ導入が決定すると退職する人も何人かいます。
そのため、運用し続けるためにはやはりお客様のそばに詳しい人が必要です。最近はリモート対応といって遠隔操作で操作説明をできるようにもなりましたが、万能ではありません。機械の上でシステムが動く以上、故障のリスクもありますし、原因不明のシステム不良で使えなくなることもあります。
そのため、私達のような医療+IT知識をもったハイブリッド戦士がまだまだ必要とされています(きっと!)。クリニックで利用する簡易的な電子カルテならばまだしも、病院で使うような大きなシステムには地域密着でサポートできる業者が必要です。

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