【ブラック企業一斉退職編(1)】15年勤めた会社でクーデターが発生!社員が60名→10数名に?

こんにちは、MFTです。

 

私は以前、地方のIT企業へ就職していました。

 

そこでまさかの、社員40人が一斉退職するという、ドラマでもほとんど起こらないようなクーデターを経験しました。

クーデター、革命が起こったのです。

 

IT企業って、3K職業(キツイ、汚い、危険)とよく言われますが、まさにその通りで、

本当に離職率は高かったです。

 

入社した社員の9割は辞めていきました。

今は定年まで勤め上げることの方が稀かもしれませんが、ここでは明らかに会社に失望して辞めていく人ばかり。

 

それでも、この会社はなんと地元IT企業では売上第2位! しかも自己資本比率60%を超える無借金経営の超優良企業でした。

 

やっぱり、実際に入社してみないと中身はわからないものです。

 

今回、このクーデターの顛末を書き起こしてみようと思ったきっかけは、このブラック企業に何人もの優秀な若い人が入社しては辞めていくところを目の当たりにしたからです。

 

入社前にどんな会社か見抜くことは難しいかもしれませんが、会社を選ぶ上で参考になれば幸いです。

 

これからお送りする内容は全て実話です。

 

「全社員の3分の2が一斉退職?」

とある月曜日の朝、出社してきたチーフの顔色が悪く、低い声で私を呼ぶと、少し離れた会議室へ。

 

そこで聞かされた話に耳を疑いました。

 

 

「開発グループが一斉に退職するかもしれない…」

 

 

私が勤めていた会社は全社員60名の地方中小企業でした。

IT関連企業で全国的に有名なソフトを開発していて、中小企業としては優良企業。

会社の評点は県内第2位の、結構すごい会社でした。

 

開発グループには40名ほど在籍していて、会社の基盤、主力事業です。

 

ちなみに、私は7名ほどのパッケージチームに所属していました。

万年予算スレスレのお荷物グループだったようで…。

[post id=”2623″] チーフの話、最初は悪い冗談だと思いました。

開発グループのメンバーが全員辞めるなんてことになると、

完全に会社は立ち行かなくなります。

 

なんでそんなことになったのか、その時は全く理解できませんでした。

ただ、チーフの話を聞いていくと、少しずつ全容がわかってきました。

 

何年も前から愛想を尽かされていた社長

社長は何年も前から社員に見放されていました

 

嫌われていることは、うすうす私も知っていました。

一般的に、好かれる社長というのは少ないかもしれません。

利害関係の違う社員に、経営者の悩みを理解するのは難しいでしょう。

 

ただ、そういった次元の話ではなく、とにかくウチの社長は強烈に嫌われていたようです。

 

愚痴みたいに悪口を言うのは嫌ですが、今思い返してもフォローしようがない部分なので、包み隠さず「社長が嫌われていた理由」をぶちまけたいと思います。

 

リスクが大嫌い

社長はとにかく自分で物事を決めません

にもかかわらず、社員のアイデアには徹底的に反対を貫きます。

 

そのため、新しい企画はまず通りません。

 

実績が出ていないものはやらない無冒険主義

ただ、実績が出た事業は、あたかも自分が始めたかのような言い回しをします。

 

社長「パッケージソフト事業!?そんなやったことない事業で儲かる確約はあるの?何かあったら誰が責任をとるの?」

 

という反応だったのが、実績が出てくると、

 

「うちの主力事業はパッケージソフトです!以前から私はそう言っています。もっと先見性をもって思い切りらないと!みんな若いんだから!」

 

 

…この発言、まったく盛っていません。

ガチ中のガチです。

 

行き過ぎたドケチぶり

また、社員からは真性のドケチだと烙印を押されていました。

 

社長は稟議書が上がってきたら、内容を確認せずにとりあえず否決します(どういうこと!?)

 

もう一度稟議書を提出して初めて検討し始めます。

一度試したことがありますが、1回目と内容を全く変えずに提出しても、2回目から検討してもらえました。

 

完全に時間のムダ…。

 

社長と昼食にいくと、やたら安いうどん屋さんへに行きたがります(いや、うどんは好きです)。

高そうなランチのお店は露骨に嫌な顔をする。

300円くらいのうどんでドヤ顔されても…

ごちそうされてて偉そうなことは言えませんが、これなら個別会計の方がいいとさえ思いました。

 

小さいお金に対して、異常な執着心がありました。

残念ながら「1円単位のお金も大切にする」清き社長、という印象はありません。

単なる「みみっちいおじいさんという印象しかない」時点で、社長の戦略は失敗ではないでしょうか。

 

IT音痴

経営会議で説明した内容を「よくわからないから、もっと資料を出して!」とのこと。

ITの前提知識がなさ過ぎて、事前説明に多大な時間がかかります。

 

そしてなんとメールが嫌い!

「メールは読みにくい。わかりにくい。活字だけ送りつけるなんて失礼でしょう! 資料を印刷して持ってきて説明するのが筋でしょw!」

 

…いや社長、ウチはIT企業ですよ。少しはテクノロジー駆使してよ…。

 

で、追加の資料を出しても、それに対して特に何の回答もなし。いつの間にか議論が終わっている…

 

とにかく、言っていることがコロコロ変わる

さっき会議で話して決まったことが、翌日には全く別の話になっていたり。

 

このちゃぶ台返しが社長の必殺技だったことを、あとで死ぬほど思い知らされることになるのですが…

 

仲介役(1) 社長の実弟

…こんな感じの社長なので、当然ながら、思い切り嫌われてしまっていたようです。

 

以前から開発グループと社長は火花を散らしていたようです。

 

数年前、いよいよ社長とグループの折り合いがつかなくなったとき、社長の弟さんが間に入ることが決定しました。

弟さんを専務として迎え入れることで、社長と社員の間を円滑にしようとしたんです。

これで開発グループは大嫌いな社長と直接話す必要がなくなったので万々歳!

 

と思ったのもつかの間、

 

弟さんリタイヤします。

1年くらいでサジを投げてしまいました…。

 

間に挟まれて頭がおかしくなりそうだったようです…。

 

仲介役(2) 社長の大先輩

社長とパッケージ開発グループの仲は悪化の一途を辿り、崩壊寸前の状態でした。

 

当時は全く気がつきませんでしたが、コンサルタントが何人も入れ替わって研修をしたり、つけ焼き刃に「社員を大切にする会社」というスローガンを掲げたりしていたのは、社長なりになんとかしようと画策していたんだと思われます。

 

そういえば、急に海外へ社員旅行へいくことになったりもしたなぁ…。

残念ながら、どれもあまり効果はなかったようです。

 

そこで、いよいよ追い詰められた社長は最後の大勝負に出ました。

 

御年80歳の社長の大先輩へ相談し、仲介役を懇願します。

社長がペーペーの時に、帝王学を指南した方のようで、社長が唯一頭の上がらない方です。

 

大先輩、さすがに動きが早かったです。

 

依頼を受けた翌日、早速、社長室にパッケージ開発グループの幹部を集めました。

 

そこで、

「お前ら、社長方針に従わないとは何事だ!!」

と叱責します。

 

この段階では、「社長&大先輩 VS 開発グループ」の構図ができあがりました。

 

大先輩は、さすが人生経験が豊富で、何より男気がありました。

社長と大先輩は、真逆の性格のようです。

 

その男気は、開発グループ長とも通じるものがあり、大先輩とグループ長は、腹を割って話し合いを重ねました。

 

そして、大先輩は社長の代わりに新しく社長になるところまで話が進んでいきました。

 

大先輩への裏切り

互いが本音を交わす中で、少し風向きが変わってきます。

大先輩「確かにグループ長の言い分もわかるな。」となってきます。

 

次第に、大先輩から社長へ意見することが多くなってきました。

 

大先輩としては、あくまで中立の立場に立っています。

一方的に社長の味方をするだけではなく、開発グループの言い分で理解できるところは理解しようとつとめていました。

 

当然の行動です。中立の立場に立っているのですから。

 

しかし、社長にとっては面白くなかったようです。どうも雲行きが怪しい…。

社長は疑い出すと止まらなくなります。

 

「大先輩は、もしかすると社員側へ寝返ってしまったのではないか…。」

「グループと結託して、私の地位を脅かすつもりでは…。」

 

いてもたってもいられなくなった社長は、大先輩へ仲介役の解任を要請します。

自ら懇願しておきながら、舌の根も乾かぬうちに解任要請…。

 

でも、大先輩は一旦引き受けたからには、簡単に「はい、そうですか。」と引き下がるわけにはいきません。

グループ長との約束もある。会社を立て直す責任がある。

大先輩は、社長の解任要請を無視し、具体的に会社立て直しの施策を打っていました。

 

社員のモチベーションをアップさせるため、積極的に社員へ役職を与えます

私もこの施策でパッケージチームの課長になりました。

 

また、期の初めに立てた目標を達成し、利益が出ていたため年末賞与を出します。

入社以来、年末賞与なんてもらったことがなかったので、これにはかなり驚きました。

 

しかし、これらの取り組みは社長には面白くなかったようです。

 

「再三の解任要請を無視し、大先輩は好き勝手やっている…。私の会社のお金を勝手にばらまいて、私の立場をどんどん無くしているだけではないか…。」

 

ついに、社長は大先輩へ警察署の名前入り警告文を突きつけます。

「社員でもない人間が、勝手なことをして会社に損害を与えている。即刻出ていきなさい!」といった内容。

 

当然、大先輩は大激怒!

 

「どうするかは自分で決める。警察でもなんでも連れて来い!」

 

株主総会で得意のちゃぶ台返し

そんな裏事情を知ったのは少し後でした。

私は6月の全体会で、大先輩が新しい社長になるものだと本気で思いこんでいました。

 

毎年5月末に行われる株主総会で、いよいよ社長交代です。

 

大先輩が来てから、期末賞与をもらい、役職もつき、社風も明るくなってきた。

来期は商談中のお客様で大きな受注が見込めそう…。

 

いつになくやる気になっていた私。会社も変わってきたなと。

 

6月の全体会で、社長が開口一番、

 

「来期の代表取締役社長も私がつとめます。先日の株主総会で正式に決まりました。皆さんよろしくお願いします。」

 

 

これには、社長以外の社員全員が度肝を抜かれました。

 

朝礼は一段と静まり返ります。

 

社長あいさつ後の、各グループからの報告も上の空でした。

「あれ、話がちがう…」私もかなり混乱して仕事が手につきませんでした。

 

 

そして翌週の朝、冒頭のチーフの話「開発グループのメンバー40名が全員辞める」につながっていきます。

 

事態はかなり深刻で、開発グループのメンバーは8月末をもって全員退職すると言っているようでした。

 

にわかには信じがたい事態です。ドラマでもあまり観たことがありません。40名一斉退職だなんて…。

 

私は頭が混乱して仕事が全然手につかなくなりました。これはどうしたものか。

開発グループ全員が退職した場合の影響力は計り知れない。会社は間違いなく傾きます。

 

翌日の朝礼で社長がパッケージチームへ説明に来るようです。

ようやく、社長本人の口から事態の説明があるんだと少しだけ安心しました。

 

…と思っていたら、そこでも度肝を抜かれました。

 

次号

【ブラック企業退職編(2)】怒り爆発!社長との戦いがはじまる へつづく

 

ブラック企業に負けるな! 理論武装して戦え!!

 

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副業と資産運用で自由になろう

サラリーマンの給料だけでは到底自由になれません。 自由になるためにはお金が必要。何とか時間を確保して、副業や資産運用を行う必要があります。 失敗だらけですが、私の副業と資産運用についても包み隠さず赤裸々に公開しています。

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