統合情報システムと電子カルテの連携でまさかの大どんでん返し!

医療機関のすべての情報を集める壮大な計画

こんにちは、MFTです。

 

電子カルテを導入しているお客様先で、

競合他社の統合情報システムを導入することになり、

ウチが導入している電子カルテシステムと連携することになりました。

 

統合情報システムとは…

病院や福祉施設に個別へ導入されている情報システム(電子カルテや医事会計、画像管理システムなど)からデータを吸い上げ、全体で共有して参照できる仕組み

 

図にすると、こんな感じです。

 

そのお客様は大きなグループ病院で、

  • 病院3件
  • クリニック2件
  • 介護施設(グループホーム含む)13件
  • 障がい者自立支援施設1件

 

と、かなり規模で医療福祉施設を運営されています。

 

これだけ大きな施設になると、

「どうやって情報共有を行うか?」

は、大きな課題になります。

 

そのため、今回導入する統合情報システムはいいとこ取りですごく魅力的にうつります。

 

「各施設をネットワークでつないで、

一つの情報共有システムにすべての情報を格納してしまえば

みんなが観たいときに観られて万事OK!」

 

と、一見、すべての問題が解決しそうな感じですが、

なかなか一筋縄ではいきませんでした…

 

まさかの大どんでん返し!

SS-MIX連携をするはずが…

電子カルテの情報を統合情報システムへ渡す手段として、

標準化された形式がありますので、それを利用します。

SS-MIXという規格です。

 

SS-MIXでは、

  • 患者さんの保険情報
  • アレルギー、病名
  • いつ、どんな投薬、検査を行ったか
  • カルテ、サマリ

 

といったカルテ情報のすべてを決まった形式で出力することができます。

この規格があれば、異なるメーカー同士でも

データのやりとりができるようになるんですね。便利です。

 

連携項目も細かく詰めました。

 

…が、なんとシステム導入の方向性が揺らぐ事態になってしまいました

 

SS-MIX連携の問題点

SS-MIX導入の問題点として、

  • 費用が高額
  • 運用が大きく変わる

の2つがネックになりました。

 

SS-MIXを導入するためには、新規でサーバーを建てなければなりません

また、電子カルテメーカー本部の人間を動かさなければならないため、

人件費も膨大です。

今回のケースでは、1病院の電子カルテシステムからSS-MIXデータ出力するために、約1,000万近くのお金がかかります

 

また、今まで電子カルテに付属して運用していた文書(紹介状や診療情報提供などの付帯資料)は、SS-MIX連携に対応していないため、データ連携ができません。

データ移行もできないため、膨大な文書テンプレートを統合情報システム側へ手作業で移行しなければならなくなります。

今まではカルテに入力すれば文書は自動作成できていたのに、統合情報システム側で管理する形になると、それもできなくなります。

 

こういったデメリットを、事前に説明できていなかったのです。

 

結局、この2点のデメリットが大きすぎて、カルテのデータを連携するのではなく、

「離れた施設から病院へリモート接続し、カルテ参照しよう」

という、まさかの代替案が出てきてしまいました。

 

統合情報システムの導入をすすめてきた競合他社さんは青ざめていました…。

 

情報統合は一筋縄ではいかない

医療機関の情報統合は一筋縄ではいきません。

 

お客さんは他社のシステムも導入されていて、当然そっち側の費用も発生するし、今までの慣れ親しんだ運用を捨てる必要も出てくるかもしれません。

事前に想定されるリスクを説明して、できるだけ正確に導入後の運用イメージをもってもらう必要があります。

 

統合情報システムのメリットのみを強調して押し売りしてしまうと、今回のようなお粗末な事態をまねきます。

 

ちょっと、SS-MIX連携をやってみたかったという気持ちもありましたが、

安易にシステム提案するととんでもないことになってしまうんだなと、改めて反省しました。

 

営業の基本ですが、

お客さんがほしがるものを売ってはいけない。解決方法を売れ。

の言葉が身にしみました…。

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

では、また!

Commentsこの記事についたコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です