【ブラック企業一斉退職編(10)】動きはじめた作戦

前回までのあらすじ

※この話は、実際に地方のIT企業で起こった実話です。

【ブラック企業退職編(1)】15年勤めた会社でクーデターが発生!社員が60名→10数名に?

【ブラック企業退職編(2)】朝礼で怒り爆発!社長との戦いがはじまる

【ブラック企業退職編(3)】社長とサシで話せたので、聞きたいことを聞いてみた

【ブラック企業退職編(4)】クーデターをおこした張本人の本部長とサシで話せた

【ブラック企業退職編(5)】社長へ「社員との座談会」を提案し→ドタキャンされブチギレ!!

【ブラック企業退職編(6)】グループメンバーで出した4つの方向性

【ブラック企業退職編(7)】ユニオン発足!

【ブラック企業退職編(8)】ついに一斉退職が決定!新会社設立へ…

【ブラック企業退職編(9)】最後の晩餐

 

一か八かの作戦

60人いた社員のうち、3分の2にあたる40人が一斉退職し、新会社を作ってしまいました。

 

残ったメンバーも一人、また一人と会社に愛想を尽かして去っていきます。

 

みんな集まって話をしても、結論が出ず平行線のまま…。

私も正直、具体的に何をしたらよいのかわかっていませんでした。

 

ただ、チーフはちゃんと戦略を考えていました。さすがです。

 

作戦「他社に案件を受注してもらう」

それは、「今、商談中の大型案件の2件を、協力関係のパートナー企業に受注してもらう。」

 

という作戦です。

 

具体的には

  1. 大型案件をパートナー企業で受注してもらう
  2. 今のメンバーで新会社を作って受注案件の対応をする

 

…これだけです。

…って、結局私達も新しい会社を作る方向で進むことに。

 

なんて浅はかなのかって?

いや、無理ないんですよ。とにかくゆっくり考える時間も脳みそもリソースもありません。

 

「この大型案件は私達なら受注できる。」

「お客さんは私達がお願いした通りに契約してくれる。」

 

という、完全に甘い仮説と皮算用で進んでいく作戦です。

 

作戦のメリット

今考えると、よくその作戦で動き出せたなという感じですが、

この作戦には4つのメリットがありました。

 

  1. 大型案件の利益が新会社の運転資金になる
  2. 大型案件の仕入れをパートナー企業経由で行うことが可能になる
  3. パートナー企業経由でないと仕入れられない商品だった
  4. 仕入れがパートナー企業経由になれば、大きな支払いリスクがない

 

特に、1.は非常に重要でした。

とにかく、新しい会社を立ち上げるための運転資金がありません。

借り入れを行うにも信用がないため、融資は受けられません。

 

 

…もちろん、会社に対する背信行為であることは百も承知。

ただ、船はどんどん沈んでいっています。背に腹は代えられない。

 

それに、なんど相談しても誠実な対応をせず、結局、パッケージ開発グループを手放してしまう社長の方が会社に与えている損害は大きいはず。

 

作戦のデメリット

チーフと私は、ITパートナー企業で仲の良かった会社の取締役へ相談しにいきました。

 

でも仲が良かったと言っても、あくまで仕事上の付き合いです。

しかも、私らと直接仲が良かったというよりは、社長と仲が良かっただけ?の可能性もあります。

 

そんなところへ相談すれば、情報が漏れて、社長と結託して潰される恐れもありました。

当時、私とチーフが一番気にしていた点がこれです。

なので、本当に慎重に動かなければなりませんでした。

 

取締役は、表向きは厳しい表情を浮かべていましたが、私達の話に耳を傾けてくれました。

 

やはり、もともとウチの会社の社長は、パートナー企業間でもあまり評判が良くなかったようで…。

 

私達の提案に完全に協力してくれる、というわけではありませんでしたが、少なくても否定はされませんでした。

課題は多く残るけど、どうすればうまくいくか対策を一緒に考える姿勢をみせてくれました。

 

ただ、私たち反逆者に協力するということは、パートナー企業としても大きなリスクを背負うことになります。

 

ウチの社長からは恨まれ、その他のパートナー企業からもハイエナ扱いされる恐れもあります。

今後のビジネスに少なからず影響を与えかねません。

 

やはり、そう簡単にことは運びませんでした…。

 

次号

(次号へつづく)

 

 

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